1930年代に河南省濬県辛村で発掘された衛国墓地の60号墓と3号車馬坑の資料を展示しています。60号墓は西周の衛国墓地でも数少ない未盗掘墓のひとつで、墓室の大きさは南北2.85m、東西1.6m、棺は一重のみで槨室は設けられていません。墓内の副葬品の点数は多くはありませんがその出所はかなり複雑で、中でも兵器や車馬器が多く副葬されていることから、この墓葬の被葬者は西周前期の、軍事に深く関わった中流貴族であったと考えられています。3号車馬坑は衛国墓地で発見された最大規模の車馬坑で、大きさは東西10m、南北9.1mに達します。この車馬坑からは副葬された馬の骨と精巧な構造の貴重な馬車の部品が大量に出土しており、年代は西周中-後期の間(紀元前10-9世紀頃)と推定されています。