犠尊
蓮花柄・尊盤と犧獣三点の部品を組み合わせるという特殊な構造をとる。発掘時には台座一点も同時に出土したが、犠尊の台座であったかは不明である。犠獣は首を上に向けてまっすぐに立ち、耳は丸く尾は短く、全身に精緻な紋様を施してある。尊盤の盤形は豆に似ており、柄部は中空になっている。蓮花柄は蓮弁が二重になっており、中心部には渦紋、その外側には斜角雲雷紋が取り巻いている。祭祀用の酒器と思われるが、具体的な使用方法は不明である。
- 典藏號
- R018596_1~3
- 期間
- 紀元前771年-前221年
- 尺寸
- 蓮花柄部:高さ9.9cm、直径11.3cm尊盤部:高さ11.0cm、直径13.0cm犠獣部:高さ12.2cm、全長19.0cm
- 出土地
- 河南省汲県(現・衛輝市)山彪鎮1号墓出土
- 材質
- 青銅