広地南部永元五年至七年官兵釜磑月言及四時簿
現段階での出土木簡資料の中で、木簡・墨跡・綴じ紐が最も完全な状態で発見された漢代の簡冊資料である。簡冊は四本の綴じ紐で編まれた77本の木簡から成る。簡上には二本の空白簡を除き、広地南部内の破胡燧・澗上燧における、月ごと及び季節ごとの報告が五部記録されている。これらの報告の内容は、釜・磑(石臼)・弩(はじき弓)・箭(矢)などの備品の数量と状況についてである。この資料によって漢代簡冊の綴じ方がわかるだけでなく、漢代辺境地帯の備品やその検査方法を知ることができる。
- 典藏號
- 128.1
- 期間
- 東漢和帝永元五年至七年(西元93-95年)
- 尺寸
- 縦23.1cm,横91.6cm
- 出土地
- A27査科爾帖(現在の内蒙古自治区エチナ河流域)出土
- 備註
- 國寶