高宗純皇帝(乾隆)の即位詔書
雍正帝が崩御する前、張廷玉などは円明園に駆けつけ、雍正が朱砂色で親書した密旨を公表した。この密旨には皇位継承候補者の指名のほか、重要な人事任命も含まれていた。宣告後まもなくして、皇位継承者に命じられた乾隆はただちに護衛に指示し、先帝の遺旨に従って、莊親王(允祿)、果親王(允禮)、大學士鄂爾泰、張廷玉を政治補佐として命じた。しかし、二十五歳となった乾隆帝の即位に当たり、四人の大臣は当然彼が独断で国を統治する旨を分かっていたので、それに対し「政治補佐にあたることは恐れ入りますので、前例と同じように事務の管理をさせていただきたく存じ上げます」と返事した。当然、皇帝からは「朕の恩を与えゆるす」との了承を得た。
- 典藏號
- 038243-001
- 期間
- 雍正 13年9月3日(1735.10.18)
- 尺寸
- 80x195.5
- 材質
- 紙